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糖尿病と動脈硬化の予防効果のあるアディポネクチンを増やす方法

ここでは糖尿病改善や動脈硬化の予防に
効果的なアディポネクチンを増やす方法、
食品や食事を紹介します。

昆布

アディポネクチンの効能

アディポネクチンは
日本で発見された健康ホルモンで、
以下のような働きがあります。

糖を利用→糖尿病改善、
脂肪を燃焼→高脂血症予防改善、
血管を拡張→高血圧予防、
血管を修復→動脈硬化予防改善、
腫瘍の増殖抑制→がん予防

アディポネクチンが増える体型

アディポネクチンは脂肪細胞からできるので、
痩せて脂肪が少ない人が不足すると思われがちですが、
太っていて脂肪が多い人もアディポネクチンは少いです。

痩せすぎず、太りすぎず、適度に脂肪のある人が
体内でアディポネクチンを増やすことができるので、
運動したり食事に気をつけて平均的な体型にすることが
アディポネクチンを増やすポイントになります。

 

そして、アディポネクチンの少ない方は、
アディポネクチンの多い方と比べて乳がんなどの
発生率が2~3倍高いという結果も得られています。

また、100歳以上の人は若い女性より
アディポネクチンの量が約2倍多く、
アディポネクチンが多いと病気になりにくく
長生きできるようです。

アディポネクチンを増やす食事

そして、アディポネクチンを増やすには
多種類の成分を工夫して摂ることが大切で、
ここでは効果的な食品と食べ方を紹介していきます。

マグネシウムと食物繊維は
アディポネクチンの分泌を増やしますが、
この両方の成分を多く含んでいる食品は海藻類です。

 

海藻類は昆布、わかめ、ひじき、もずくなどですが、
中でもひじきがマグネシウムと食物繊維を多く含み、
最もお勧めの食品です。

お勧めレシピはひじきのニンジン・玉ねぎのおろし酢で、
以下に材料と作り方を紹介します。

 

<食材(4人分)>

ひじき 30g、だし 1/2カップ、
みりん 小さじ1杯、しょう油 小さじ1杯

おろし酢: ニンジン 80g、玉ねぎ 80g、
りんご酢 30cc、酢 10cc、塩 少々、
うす口しょう油 小さじ1杯、サラダ油 20cc

 

<作り方>

1.水で戻したひじきを軽く茹でる。
2.みりんとしょう油をだしに混ぜ、ひじきを入れてひと煮立ちさせる。
3.おろし酢を作るために、ニンジンと玉ねぎをおろす。
4.3にりんご酢、酢、うす口しょう油、塩、サラダ油を混ぜ合わせる。
5.ひじきの汁気をふきんで絞り、器に盛り、おろし酢をのせる。

 

また、魚類に含まれるEPAは、抗炎症作用により、
アディポネクチンの分泌を増やす働きをしてくれます。

そして、魚類の中でもEPAを多く含むサバがお勧めで、
お勧めレシピはサバのすき焼きです。

 

材料と作り方は、以下の通りです。

 

<材料(4人分)>

サバ 280g、焼き豆腐 1丁、新ゴボウ 100g、
新玉ねぎ 300g(大)、ほうれん草 70g、しょうが 20g

だし:水 1/2カップ、酒 1/2カップ、
みりん 1/4カップ、しょう油 1/4カップ

 

<作り方>

1.サバは湯通しして、冷水にとる。
2.フライパンに混ぜ合わせただしを入れる。
3.サバ、焼き豆腐、玉ねぎ、しょうがを入れ、中火で約10分間煮る。
4.ささがきにしたゴボウを入れ、さらに約3分間煮る。
5.一度冷まして再加熱し、盛り付けに茹でたほうれん草を添える。

 

豆腐の大豆タンパクによりアディポネクチンの産生量、
血中濃度が高まります。

さらに、キウイ、りんご、トマトなどに多く含まれる
オスモチンもアディポネクチンと同じような働きをするため、
これらの食材を摂ることも効果を高める秘訣です。

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