免疫力低下と風邪の原因になる低体温・喉の粘膜チェック方法
免疫力低下を引き起こし、
風邪の原因にな低体温と喉の粘膜の状態
をチェックする方法について解説します。
免疫力が低下する原因
忙しく働いていた時は多少
無理をしても体調に問題はなかったのに
休日になると風邪を引いてしまった、
という経験をしたことはありませんか?
これは、忙しい時と休日では
身体の免疫力に差が生じるからです。
免疫力とは病原菌などから体を守るシステムで、
なければ私達は健康に生活することはできません。
私達の生活を左右するほど重要な免疫力ですが、
日常のちょっとしたことで働きは低下します。
特に、一年の中でも冬が最も免疫力の低下する
季節なので注意が必要です。
低体温による免疫力低下
粘膜を突破し体内に病原菌が入ってしまうと、
体内で病気が進行しないように感染した細胞や
病原菌を排除します。
しかし、体内で働く免疫細胞は冬の寒さに弱く、
身体が冷えて体温が下がると活動が鈍くなります。
また、身体に負担がかかると
自律神経やホルモンのバランスが崩れ、
免疫細胞の働きが低下してしまうため
身体が疲労した状態も免疫力が低下します。
粘膜と免疫力低下の関係
体内の免疫には2段階あり、
第1段階は粘膜です。
粘膜は喉や鼻などの内面をおおった上皮で、
粘液は粘膜があるところに分泌される液体
(唾液や鼻水)などです。
粘液は2つの働きを持ち、
外部からの病原菌の侵入を阻止します。
1つ目は病原体を包み込み体外に排出する働きで、
くしゃみや咳はその排出のための防御反応です。
もう1つは粘膜に付着した病原体を殺菌する働きです。
ところが粘液は乾燥に弱く、冬に分泌が低下し、
粘液が少ないと病原菌の侵入を防げなくなります。
このような理由により、免疫力の低下から
冬に風邪を引きやすくなるので注意しましょう。
粘液の一つである唾液の分泌は
緊張によるストレスによって低下し、
試験に合格しなければや仕事のプレゼンを
成功させなければとプレッシャーを感じると
交感神経が優位になって唾液の分泌量が減ります。
緊張している時よく喉が渇くのは、
唾液の分泌が低下しているからです。
また、食事を抜いたりよく噛まずに食べると
唾液の分泌量が減るため、免疫力が低下します。
唾液は頬や喉の内側にある唾液腺から分泌されますが、
唾液腺は噛むなどの動作がないと唾液腺が刺激されず
唾液の分泌量が低下してしまうのです。
細菌が体内に侵入しやすくなるので
唾液の分泌が少ない時は注意が必要ですが、
免疫力が低下するタイミングを知ることができれば
病気になる前に予防することができます。
以下に、その方法を紹介します。
粘膜で免疫力をチェック
粘膜の状態から免疫力が低下しているか、
簡単にチェックする方法があります。
まず、割っていない割り箸を用意し、
割り箸の持ち手側(3~4cm)を舌に貼り付けます。
1分以内に割り箸が落ちると唾液量が少なく、
免疫力が低下している可能性が高いです。
飲食後30分間は唾液の分泌が活発になるため、
正確な値がでないので避けて下さい。
もし、このチェックを行ってみて
唾液の分泌が少ないという結果が出た場合、
以下の簡単なマッサージで唾液の分泌を
活発にすることができます。
優しい力で喉の付け根と先端の真ん中にある
柔らかい部分(骨の内側)を人差し指で押さえ、
くるくるとマッサージします。
ここは唾液腺の1つ顎下腺があるところで、
ここをマッサージすると唾液腺が刺激され
唾液の分泌が促進されるので効果的です。
ストレスや緊張は唾液の分泌も減少させ、
免疫力低下の原因となるので注意が必要です。
お尻で免疫力をチェック
椅子に座り、お尻の上部(腰骨を中指でさわり
手のひらを広げて腰をつかみ親指がくる位置)に
ペンなどをあて自分の体重をかけて押します。
これで痛みを感じた場合、
免疫力が低下していると考えられます。
これは東洋医学では経絡に関係していると考えられ、
経絡は東洋医学で基本となる気や血の流れのことです。
また、西洋医学では内臓系の不調が
お尻の上部に痛みとして現れると考えられています。
免疫細胞がきちんと働けない状態が続くと、
外的が侵入しやすい腸などが調子を崩しやすくなり、
その不調が神経系を伝わりお尻の上部に現れます。
もしお尻の上部を押して痛みを感じた場合、
身体の外から侵入した菌を撃退する力が衰えているので
弱ってしまった免疫細胞を元気にすることが重要です。