生姜の栄養素ジンゲロール・ショウガオールの効能と茹でる料理
ジンゲロール・ショウガオールの効能と
生姜の栄養素をいかす茹でる料理を紹介します。
生姜の効能
世界で言われている生姜の効能には、
以下のようなものがあります。
身体を温める、血液さらさら、免疫力を高める、
発汗、強心、めまい、うつ、生殖機能の改善、
消化吸収能力、コレステロール低下、咳を抑える、
酸化防止、吐き気をとる、鎮痛、抗菌、解毒。
効果的な食べ方
そして、生姜は食べ方によって効能が違うので、
ただ食べるだけでは生姜の効能を活かすことは
できないのです。
生姜は生で食べるか、
過熱して食べるかで効果が全く違うので、
以下に食べ方で変わる生姜の効能を解説します。
ジンゲロールの効能
生で生姜にはジンゲロールという
免疫力を高める成分が含まれているので、
生姜を生で食べると風邪などのウィルスを
撃退する効果が得られます。
これに対し、炒める、煮る、茹でる
といったように生姜に熱を加えると、
ジンゲロールの量は減ってしまいますが、
その代わりショウガオールという成分が増えます。
ショウガオールの効能
つまり、ジンゲオールに熱を加えると
ショウガオールに変化するのです。
そして、ショウガオールには血管を拡張し、
血行を良くするという機能があります。
プロスタグランジンという物質が、
人間の血管に対して収縮性を強めたり
血小板の粘着性を高めたりしますが、
このバランスが崩れると血管が細くなりすぎたり
血小板の粘り気が強くなりすぎたりします。
特に冬の寒い時期にこのような状態になりやすく、
血行が悪くなり身体に悪影響を引き起こします。
その救世主がショウガオールなので、
血液の流れが悪くなると老化や様々な
病気を引き起こす原因になるなので、
加熱した生姜に含まれるショウガオールには
老化防止や病気を予防する効果があると言えます。
ショウガオールは血管を収縮させている
プロスタグランジンの働きを弱めるので、
血管を拡張したり、血小板の粘り気を強める
プロスタグランジンの働きを弱め血行を良くします。
そのため、ショウガオールを摂れば
身体の隅々まで血液が行き渡るようになり、
体が温まるのです。
激辛メニューを食べた時にように
すぐに身体が熱くなるのではなく、
ショウガオールを摂ると3~4時間かけて
身体の芯から温まってきます。
煮たり、茹でたりするよりも炒めた時に
ショウガオールの量は一番多くなるようで、
生姜を炒めて食べる豚の生姜焼きがお勧めです。
しかし、茹でる料理はスープなどにして、
生姜を茹でたお湯まで一緒に摂ると成分を
あますことなく体内に取り込めるという点で
こちらもお勧めです。
風邪を引いた時には生姜湯が効果的です。
余談ですが、ジンゲオールは
1879年にイギリスのJ.C.スレッシュ博士が、
ショウガオールは1917年に日本の野村博博士が
発見したようです。